そうだったのか!ダイアモンドはなぜ高い?「デビアスの陰謀」

ダイアモンドはどうして高いの?その鍵をにぎるDeBeers社とその手口について情報をまとめてみました。

デビアス社

南アフリカ共和国ハウテン州ヨハネスブルグ市都市圏に本社を置くダイヤモンドの採鉱・流通・加工・卸売会社

ダイアモンドには自由な市場、自由な相場らしいものはありません。世界の供給量の8割近くを占めている国際シンジケートのデ・ビアス社の意向によって、その価格が決まります。ほとんど人為的な価格

鉱山、原石の買収

「新しい鉱山が発見されればそこの原石をすべて買い取る」という方法で20世紀に入って世界中のダイヤ原石をほぼ独占

生産を調節する組合を作り、生産されたものをすべて買い上げ、分類する会社を作り

ダイヤモンド・プロデューサー・アソシエイション Diamond Producers Association(ダイヤモンド生産者組合( DPA ))と呼ばれる生産者連合を作り、生産調整を行わせました

その生産物を一括して買い上げ、分類作業を行うダイヤモンド・トレーディング社 Diamond Trading Co.(ダイヤモンド貿易会社( DTC ))を設立

デビアス社が取った行動は全てのダイヤモンドの原石を集約する…つまり独占

地球上における推定埋蔵量は不明です。今後も新しい鉱山が発見されうる事を考えると、その総数はとても推定が出来ないからです。
価格維持の為の買い上げがなされ、その費用で卸売価格が跳ね上がると言う、過剰独占ならではの価格構造になっています

原石販売の独占

それらのダイヤモンドを一手に販売するセントラル・セリング・オーガニゼイションCentral Selling Organisation(中央販売機構( CSO ))という機構を作り上げました

ダイヤの原石を手にすることが出来るのはデビアスから選ばれたサイトホルダーだけで、ダイヤの加工業者はこのサイトホルダーから原石を買う以外に方法がなかった

▼ルール(1) ダイヤの質、量に疑義をはさんではならない
取引するダイヤモンド原石の品質、量は売り手が決める。
▼ルール(2) プライスについては争ってはならない
サイトホルダーは値段に対して不平を言ってはならない。
▼ルール(3) こちらの提示した箱ごと全部引き取るか、さもなくば何も得られない
提示された原石のすべてを買うか、買わないかの二者択一しかない。
▼ルール(4) 次回のサイトへの参加資格は原石の売り手が判断する
次回のサイトへの参加資格は原石の売り手が判断する。

ダイヤモンドが欲しければ、(または売りたければ)どうしてもデビアス社を通す仕組みになっている

キャッチコピーによる市場操作

ダイアモンドは永遠の輝き(A Diamond is Forever)と言うキャッチコピーによって、婚約リングや結婚リングに用いられることが多くなったのですが、これらはすべてデ・ビアスの徹底的なキャンペーン活動の見事な成功例

このスローガンの目的は、受け取ったダイヤモンドを転売しないよう女性を説得し、中古品による市場価格の下落を防ぐことにある。この結果、ダイヤモンド市場からは競争が排除され、小売業者は高値でダイヤモンドを売ることが可能になった。またそれは、デビアスが大規模にダイヤモンドの流通を操作することを可能にした

「ダイヤモンドは永遠の輝き(Diamond is Forever)」「婚約指輪は給料3か月分です」「スゥイートテン・ダイヤモンド」などなど…これらはすべて、デビアス社の打ち出した広告

各種圧力

人工ダイアモンドの技術はCVD法(Chemical Vapor Deposition)の開発を始め、相当な進歩をしています。すでに30カラット程度の物は充分に生産可能で、複雑な鑑定をしなければ、天然ダイアモンドとの区別も不可能と言われます。宝飾品として供給されないのはデ・ビアスの圧力だということも言われています

現在の状況の変化

「カナダやオーストラリア・ロシアの鉱山の単独行動」が原因
かつてはデビアスグループで90%以上を独占していたダイヤ原石の市場も現在では50%程度までそのシェアが下がっている

そこで王者デビアスが打ち出した次なる戦略、それは…“ダイヤの消費市場を直接目指す”というもの。そして、その最初のターゲットは日本なのです

1カラット以下程度の微小なダイアモンドの価格はデ・ビアスによって価格吊上げが行われていますが、これは日本人が良く購入する価格帯である為とも言われます。デ・ビアスが価格維持に失敗すれば、このクラスは見るも無残な価格になる事は容易に想像出来ます

世界市場を牛耳るのを止めることにしたのである。そして、アメリカと仲直りし、小売業界に進出

オッペンハイマー家はデビアスの持ち株全てを売却すると発表
売値はなんと51億ドル!それだけ手に入れば、お家安泰。ダイヤモンド市場と、デビアス社の展望と、オッペンハイマー家の将来を計算しつくした、冷静なビジネス判断

あわせて読みたい